新現代を斬る・斜陽篇

政治と宗教のFC2版「余震と雑感」専門の雑文ブログです

あ~無上!

前売り買っといたレ・ミゼラブルようやく観て参りました。空いている映画館でよかったです。BS日テレの紹介特番も観ました。平清盛風にいえばこの映画最初から最後まで画面汚いんですよw でも圧倒的な訴求力で爽快な感動を保証、全国民・老若男女必見の映画です。ミュージカルなんかわかんないよ~と正直抵抗があったのですが、暗く周知の内容がミュージカルという形式をとることで明るくスピーディーに、つまり見易くなっているわけで予告篇含めて約3時間の上映時間が長く感じません。ただインターミッション無しなのでトイレには行っておいた方がよいでしょう。

映画の評論はできないんですけど、ヒュー・ジャックマンの存在感はさすが、アン・ハサウェイは熱唱もあって彼女は何か受賞するのではないでしょうか。アマンダ・セイフライドは来日挨拶時にも抑えた感じでしたけど、私は彼女の演技にも感動しましたよ。

テナルディエ夫妻で脱線しますが、私子供の頃からああ無情を読むと、必ず「大草原の小さな家」のオルソン夫妻を連想しちゃうんですよw あのネリーと弟! 出て来ただけで血管ぶち切れる日本人は多いのではないかと想像します。私本気で父さんと友人のエドワーズさんがあの一家を猟銃で狙撃すればいいと思っていましたからねw 幸い牧師もいるんだし後日拝んでおけば後腐れもないw 

ジャベールは私一番好きなキャラなんですw グラディエーターのラッセル・クロウが演じたというところが隠し味で、この自殺シーン辺りから私に対する個人的な呪いというか何か恨み節が見え隠れするのですが・・・海外旅行ついでに麻薬の運び屋で稼いで下さいw あんたたちは完全にコルレオーネ一家だよw

子供の頃からパンを盗んだり蜀台を盗むジャン・バルジャンは鬼畜だと思っていました。本当に困っていれば「パンを恵んで下さい」とか神父さんに「お金を貸して下さい」とか頼めばいいだけの話でしょう。ジャベール警部ほど極端ではないですが、私も「この人は切羽詰まると犯罪行為で物事を解決する傾向がある」と判断せざるを得ません。完全に悪人だとは思いませんが、人格的に社会性が不足しています。

やっぱりマドレーヌ市長がジャベール警部と結託してテナルディエ夫妻を監禁・拷問して洗いざらい吐かせればよかったと考えますねw コゼットも解放され、市役所事務員となってメデタシメデタシw

日本アニメの影響はコゼットの唄はナウシカ、革命の唄はさよなら999、死後の世界はイデオンという感じでしょうか。石丸電気もエディオンになってしまいましたが、己に忠実に生きんがために盗みや変装、逃亡を続けるのはルパン三世ということでしょうか、東宝東和さんの配給ですw

まず神の愛を受けないと真の愛を知ることはできず、人間社会を信じても不毛である、結局神の愛を受けた者だけが救われる話です。革命の描写で戦乱闘争の空しさも描かれます。もうこれはスタッフ・キャストに大感謝で、この映画をきっかけに全世界で世界平和と全人類の救いが祈られるといいですね。普段映画を観ない人も含め、まだ観てない人は必見ですよ。

北のカナリアも駅もそうですが、私はこの映画も「面白い!」という感想の方が先行しました。感動したのはラスト、映画の見通す地平を示した場面ですね とにかく価値観は人それぞれ、みんな普遍の海の中で救われたと思えればいいんですけどね。